読んだ本(2020年2〜3月)

主に転職してからの2ヶ月で読んだ本から一部メモがてら。

転職前後のギャップがどこにある(と今は感じている)のかが明確にわかるラインナップですね。抑えておかなきゃいけない領域がまた急激に広がっています。

 データマネジメントが30分で分かる本

前職の所属が”データマネジメント”を標榜している部署だったんですが、

ぼく「『データマネジメント』ってなんですか?」

部長「まだ社内で議論されたことがないから、決まっていない」

というのが、ぼくの知ってる”データマネジメント”のすべて。

「データマネジメントってなんやねん」ってネット漁ってたら、DMBOK(データマネジメント知識体系ガイド 第二版)の存在に行き当たったまでは良いものの、2万円位するし高くて手が出せませんでした*1

と思ったら、そんなDMBOKの概略をすっごく簡潔に、それでいて実業務での具体例まで交えて紹介してくださってる神本を見つけました。

実業務での具体例パートがあるのがとっても感動で、「その業務うちにもあるぞ!」「”データマネジメント”の人はこんな事考えてるんだ」「そんなツールあるんだ、聞いたこと無いぞ!」という点が非常に参考になりました。使ってるツールとかの実装面は不勉強で全然ついていけなかったのですが。。。

自分のやっている/やっていたことを真っ当なデータマネジメントの文脈に位置づけるにあたって非常に良い指針となりました。

AWS クラウドの基本と仕組み

AWSクラウドの基本と仕組み

AWSクラウドの基本と仕組み

システム部署とのやり取りでAWSがよく出てくるので、少しは勉強せんとあかんなーと思って手に取りまいた。AWS認定資格とかもありますが、「ぼく、別にAWSの料金見積もりがしたいわけじゃないからー」と思ってたので、「よくわかる」系のやつをチョイス。

参考までに、本書を読む前のAWS知識は下記がすべて。

  • S3:でっかいフォルダ
  • redshift:すっごく早いデータベース
  • Athena:S3の中身を(癖のある)SQLで操作できるやつ 

本書を読んで、とりあえず「ほえー、EC2とかインスタンスとか、他にもいっぱい考えることあるんだなー」ってレベルには到達したと思います。Athenaなんて、AWS全体から見たらオマケのオマケだったんですね。

とはいえ、コンピュータサイエンスまわりの基礎知識が無さすぎて、書かれてることばが、AWS固有のものなのか、クラウドまわりに共通のものなのか、そもそもの前提となるコンピュータサイエンス用語なのかが分からず混乱しました。もうちょい基礎的なことが分かってから読んだほうが理解が進んだかもしれません。下記の本とかのほうが最初の1冊には良かったのかもです。

図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

とはいえ、手放しで「データ分析!わあい!」とか言ってて許される段階はとうに過ぎていて、もっと先に進むにはこのへんのデータ基盤技術に関しても分かっていなければ太刀打ちできないフェーズにいるんだな、というのを思い知ってる今日このごろです。

料金見積もりについても、むしろデータ基盤のあれこれを考えるには切っても切り離せない(から、逃げられない)ものだってことを、最近ようやく理解できました。料金の話を棚上げしたクラウドとか浮世離れしすぎてましたね。AWS認定資格に「料金」の項目がある意味がやっと分かりました。

システムを「外注」するときに読む本

システムを「外注」するときに読む本

システムを「外注」するときに読む本

この2ヶ月、転職先のお仕事で一番時間を費やしているのは、ベンダーさんへの見積り依頼〜ベンダー選定までのプロセスだったりします。期せずして、受注する側から発注する側に回ってしまいました*2

ということで、「発注」するときの注意点とか無いのかなーと思って、Amazonでそれっぽい本をポチっと。

得られたメッセージとしては「ベンダー任せにせず主体性を持て」「自社の業務をきちんと理解した上で何をシステム化するか考えろ」 といったあたりでしょうか。半分ストーリー仕立てなので軽く読めたんですが、よく言えば心構えができて、悪く言えば心構えだけができた本。

もっと「RFPって何書けばいいの」みたいな話も知りたかったです*3

ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ 

今の職場に来てから初めて聞いたけど世間的には重要ワードランキング堂々の第1位、SLA(Service Level Agreement)。

これまでも一応「ITサービスを提供する側」だったことはあるんですが、「最低限これだけの品質を担保します!」「こんなトラブルが起こり得るかもしれません、その時どうしましょう」みたいな話は殆どなされてこなかったので、SLAをどこに設定するか、どう設定するかなんて考えたことも無かったです。

ということでSLAとかその周辺って、なんていう領域に属するのかなーって思って調べてたら、ITサービスマネジメント、ならびにITILの存在に行き着きました。

本書で書かれているのは、「サービスマネジメント」あるいは「業務改善」一般のお話であって、普段働いているときに気をつけてることを改めて言葉にした、みたいな感じでした。特別新たな発見は無かったけど、既存の経験をITILという軸で整理できたところが収穫。もっとITサービス固有の問題とかがあるんだと思っててたんですが、そこはあんまり実感が沸かなかったです。

徹底攻略 応用情報技術者教科書

前述のクラウドITILの話であったり、その他前職でシステム会社と揉めて炎上に巻き込まれた経験から、

あたりの話題を入り口なるだけ抜け漏れなくいっぺんに抑えられないかなーって思ってたら、基本情報/応用情報の範囲がそれに該当しそうだということを知りました。

実際に読んでいて「もっと早く知りたかった…!」という内容のオンパレードでした。そりゃあ、システム会社とも衝突するよねー。データ分析界隈にいるには、「データ分析」だけでなく、もう1段外の世界も見てないといけなかったんだということに、最近ようやく気が付いたところです。

せっかくなのでと思って4月受験を申し込んでたんですが、昨今の新型肺炎騒動の一環で中止になってしまいました。残念。また次の機会にリベンジします*4

 この1冊ですべてがわかる 新版 広告の基本

この1冊ですべてわかる 新版 広告の基本

この1冊ですべてわかる 新版 広告の基本

  • 作者:波田 浩之
  • 発売日: 2018/04/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

現業務のドメイン知識を得ようと思っての位置づけ。

これまではFMCG系のお客様とお仕事をすることが多かったのですが、今のお仕事は広告・コミュニケーション領域に特化しているので、代理店・メディアという新たなステークホルダーの論理が分からず、ギャップを感じていました。ドメイン知識って、経験が少ないうちは業務/案件に応じて適切にアンラーンできないと混乱しちゃいますね。 

とはいえこの領域で最近売れているのって「広告=コピーライティングとかクリエイティブ」「広告=デジタルの時代」のどっちかに振り切っているので、意外と業界のプレイヤーやお仕事を概観できる本の存在は貴重でした*5

領域固有の話を多少キャッチアップできれば、あとはお仕事の中で追いついていけると信じてます。

 

*1:DMBOKの存在を当時の上司に教えたら、次の週には会社で買ってました。が、1年経っても読んでた形跡は皆無です。

*2:当初の期待から少し外れてる意味では「入社前とのギャップ」ですが、これはこれで貴重な経験だと思ってます。でも近いうちに飽きそう。

*3:もちろん、RFPとかRFQなんて言葉は転職してからはじめて知った。

*4:驚くべきことに、現職では一部の資格に対して合格後の報奨金が出るらしいです。

*5:いまのお仕事のメインはテレビ視聴率データなので、むしろデジタルに振り切らないやつを探してました。